「この絵、なんだか捨てられないな…」
子どもが描いたお絵かきや工作、初めての折り紙、保育園から持ち帰った手形アートなど――。どれもその時その瞬間の“成長の証”であり、“宝物”のような存在ですよね。
だけど、作品は気づけばどんどん増えて、収納場所に悩んだり、捨てるかどうかでモヤモヤしたり…。同じような悩みを抱えるご家庭も多いのではないでしょうか?
この記事では、子どもの思い出を丁寧に残しながらも、シンプルに整理できる方法をご紹介します。子どもの気持ちにも寄り添いながら、家族みんなが心地よく過ごせるおうち作りを、一緒に目指していきましょう。
なぜ子どもの作品は「捨てられない」のか?
その一枚に詰まった「成長の記録」
子どもが一生懸命作った作品は、大人にとってただの“モノ”ではなく、言葉では言い表せないほどの愛おしさがあります。「このときこんな表情で描いてたなぁ」「はじめて顔を描けたのがこれだったなぁ」など、一つひとつが大切な思い出のカケラです。
だからこそ、簡単には捨てられないんですよね。
「捨てたら悪いかな?」という葛藤
親としては、「こんなに頑張ったのに捨てるなんて申し訳ない」と思ったり、「あとで子どもが見つけたら悲しむかも…」と心配になったり。作品を前にして感じるその“罪悪感”は、子どもを想う気持ちの表れでもあります。
ですが、捨てずに整理する方法があるなら、そんなモヤモヤもきっと軽くなります。
捨てなくてもOK!シンプルに整理する3つのコツ
①「飾る・保管する・記録する」に分けて考える
子どもの作品は、「全部とっておく」よりも、用途や目的で分けて整理することが大切です。
-
飾るもの:季節感や出来栄えを楽しみたい作品
-
保管するもの:思い出深く、残しておきたいもの
-
記録するもの:写真やデジタル化で残せるもの
こうして分けることで、「これは飾って、これは写真にしよう」と選びやすくなります。
②子どもと一緒に選ぶ楽しみ方
整理を“親だけの作業”にせず、子どもと一緒に行うのもおすすめです。たとえば、「どれが一番がんばったと思う?」などと聞きながら、一緒に選ぶことで作品への理解が深まり、子ども自身も“選ぶ力”が育ちます。
「飾りたい絵を選んでみよう」と声をかけるだけでも、子どもは自分の作品を大切に扱われていると感じるはずです。
③見直すタイミングを決めておく
「新しい学期の始まり」「作品が10個たまったら」など、定期的に見直すタイミングを決めておくと、無理なく整理を続けることができます。目安を決めておくだけで、“あとでやろう”が減り、スッキリ感もキープできますよ。
おすすめ収納アイデア&グッズ紹介
おうちギャラリーをつくる
リビングや廊下など、人の目に触れる場所にミニギャラリーコーナーを作るのも素敵です。額縁やマグネット式のボード、ひもとクリップで吊るすなど、飾り方に少し工夫するだけでインテリアとしても楽しめます。
100円ショップや無印良品のアイテムを使えば、コストを抑えつつもナチュラルな雰囲気に仕上がります。
写真で残して“デジタル保存”
立体作品や大きすぎる作品は、写真やスキャンで記録するのが便利。スマホでサッと撮って、日付と一言コメントを添えておくと、見返すときに心がほっこりします。
さらに、一定期間分をまとめてフォトブックにするのもおすすめ。アプリやサービスを活用すれば、簡単に思い出アルバムが完成します。
「思い出ボックス」で残したいものだけを厳選
それでもやっぱり“実物を残したい”という作品は、専用の保管箱を用意しましょう。ファイルボックスや衣装ケースなど、ラベルを付けて年度ごとにまとめておくと後から見返しやすくなります。
子ども専用の「思い出ボックス」を用意しておけば、「これはここに入れておこうね」と声かけもしやすく、習慣としても定着しやすくなります。
作品整理を通して育まれる“家族の絆”
作品に向き合う時間が、親子の会話を育てる
整理するということは、“作品ともう一度向き合う”ということでもあります。「これどうやって作ったの?」「こんなに上手に描けるようになったんだね」といった会話は、親子の時間を豊かにしてくれます。
小さな作品の裏側には、子どもなりの想いや工夫がたくさん詰まっているんですよね。
「大事にしてくれている」を感じる体験に
「これ、パパとママがずっととっておいてくれたの?」――そんなふうに気づいたとき、子どもは大きな愛情を感じます。作品整理は、“もの”を残すだけでなく、“気持ち”を残す方法でもあるのかもしれません。
まとめ|思い出は、形を変えてもちゃんと残せる
子どもの作品は、無理にすべてを残す必要はありません。
でも、「作品を通して大切な時間を感じる」という体験は、いつまでも心に残ります。
飾ったり、撮ったり、アルバムにまとめたり。形を変えながら、思い出を整理していくことは、子どもへの愛情をそっと伝えることにもつながります。
完璧でなくて大丈夫。家族にとってちょうどいい整理スタイルを、少しずつ見つけていけたら素敵ですね。